アメリカ メジャーリーグのオーナー会議が開かれ、大リーグの「野球を変える」事態になっています。野球を大きく変えるルール改正案は以下の2つです。

  1. 敬遠はボールを4球投げなくても、球審に敬遠の意思表示をすれば、打者を歩かせられる
  2. 打者の膝頭下部とされるストライクゾーンの下限を膝頭上部に引き上げる=ストライクゾーンの縮小

 

“投げずに敬遠” に対する反応

過去に敬遠球を投げる際に誤って捕手が捕れないないような暴投をしたり、敬遠球の外し方が甘く、打者が不意を突いてその敬遠球を打ってヒットになったことで勝敗を決した試合が何度もあったと指摘されています。

baseball strike zone

日本が誇るレジェンド・メジャーリーガーのイチロー選手も「それも野球の一部であり、変えるべきではない。なぜなら敬遠で苦しむ投手もいるから。もしそうなれば、本塁打を打ったとしても、ベースを一周しなくていいことになってしまう。野球を変えてしまうのではと心配です」と疑問を呈しました。この鋭いコメントに日本中のファンも「的を得た意見」「本質を見抜いている」などのコメントが多いです。

 

ストライクゾーンがせまくなることに対する反応

ストライクゾーンの下限が膝頭下部から膝頭上部に引き上げられ、ストライクゾーンが縮小されたということは、投手は不利に・打者は有利になります。

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図:Wikipedia”ストライクゾーン”より

特に投手が低めにボールを集めるというのは打者を抑える上で重要な要素であります。それだけ打者にとっては打つことが難しい範囲であり、打者はその難しい範囲が減り、投手は低めという打者を抑えるのにうってつけの領域を奪われる訳です。

このストライクゾーンの変更に関しても、イチロー選手は、もしストライクゾーンが最初から狭まっていたら3000安打はすでに達成していたかという問いに「多分、4000本だろうね」とジョーク交じりに答えたそうです。

特に選球眼とバットコントロールに優れたイチロー選手の事ですから、ファンたちも真に受けてしまう人も居るでしょうね。私もその一人です。

 

ルール改正は、これまでの歴史まで変える!?

今回のメジャーリーグのルール改正の話題は、これからのアメリカ大リーグの野球を変えるだけではなく、過去を含めて投手や打者の輝かしい記録や歴史までにも影響する出来事です。

日本の野球のルールでもこれまでの大リーグと同じ膝頭下部がストライクゾーンの下限となっています。

アメリカMLB(メジャーリーグベースボール)のみならず、何かと米国の影響を受けてきている日本の野球、NPB(日本プロ野球機構)にも波及する可能性のある話だと思います。